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タワーと言う名はいったいどこから来たのかわからないこの鉛色に塗りつぶされた

地上100階建てで意味もなく高い。耐震、対物理衝撃構造になっている

タワーのエレベーターで128回連続でキーボードのように叩く。

すると『認証完了』とディスプレイに表示されあるはずのない

地下のエレベーターが表示される。地下は他のタワーとつながっている場所もあり

地下10階まである。ファイルを届けるのは地下7階の研究室で

そこに届けるのである。 地下6階あたりからエレベーターが減速を

初めて、扉が開く。 地下は普通は明るく照らされているが地下7階

だけは電力をかなり消費するとのことで淡い非常灯しかついていない。

暗闇の中にほのかに淡く光る緑のランプ。 そしてその奥に

研究室と手書きでかかれた表札のようなものがあった。

「失礼します」

「おお、水紀か」

急に眩しい光に入るので目が慣れるのに時間がかかる。

声をかけてきたのは今年で30歳になる若き研究所所長

レタール・フェリルであった。

この所長は15歳でこの研究所に入りその才能を発揮し、

なかなかの天才だそうだ。だが――

「どうかしましたか?」

「えっ」

物思いに耽っていたのか目線が何処か変な位置で止まっていたようだ。

「なんでもない。それより約束のファイルだ」

「ご苦労さん」

投げられた端末を着ように受け取りデータを見る。

そこで別に不自然な顔では無かったようなので大丈夫だろう。

「ん。 そうそうこのファイル。 ありがとう水紀さん」

「いえ」

短く答え研究室を後にする。

今度は96階で軍事訓練――

「あ……ちょっとま…」

「全司令部に告ぐ。 これより90階で緊急会議を行う」

男の声が服のー裏側についた黒い小型無線から聞こえる。

何が始まるのか水紀は知るよしもなかった。


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