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脂汗が一滴――この実況に暁はどうしようも無く天井を見上げた。

起こすべきかこのまま寝たふりをするかそれとも――――――と

いろいろなことが頭をよぎる。

体には確かな温もり、吐息が聞こえる。 

それが何故か、暁を安心させる。

いや、正確には火照っていたのだが……。

そっと指で雪のように真っ白な頬をたどってみる。すると彼女はゆっくり瞼を開いた。

もう少しで唇という所寸前で理性で押しとどめた。

「あっ…………おはようございます」

「お……おはよう」

どうやらそのことはわかっているのかないのかわからない表情で

挨拶をし、暁も指を離し少しぎこちなく返事をする。

すると薄茶の瞳の少女は暁が寝ている顔の近くで座った。

暁がどぎまぎしているがミリィはそんなこと関係ないように微笑みかけてくる。

思わず微笑みかけるがすぐ真面目な振りをする。

「す…………すみません。暁さんの上で寝てしまって……」

少し申し訳なさそうな口調で言う。

「いやっ別にいいんだけど……そっその」

いろいろな思考が暁を悩ませる。だがそんなことを吹き飛ばすように、

「すみません」

とミリィはいきなり、暁に抱きつき、そのまま暁の肩に乗せるように顔を寄せた。

「ちょっ…………何を……?」

ぎゅっと少女は暁の服を掴んですり寄ってくる。暁は自分の理性の崩壊を感じながら

「ミリィちゃん………?…いきなり男の人を抱いたりしたら……だめだよ」

「えっ………何故ですか?」

心底わからないという風に言う少女はある意味純情だと違う意味で暁は考えていた。

「うーんっとまずそんなことして恥ずかしくない?」

「えっと………恥ずかしい……です…」

と何故か顔を赤らめる……。

………………………

「じゃあいきなりそんなことしちゃだめだよ」

「でもっお姉ちゃんは男の人に謝るときは抱き付けって……」

「それは信じちゃダメ」

即答で言う。 お姉ちゃんって誰…とかこの人のお姉ちゃんはいったい

何を考えているんだっとかいろいろ思考を巡らせる。

確かにこれだけ可愛いと効果はてきめんだろう。

だが恥ずかしいと自覚があるようだ。無ければたぶん暁はこの場で

理性を押さえきることは出来なかっただろう。そんなことを考えていると

「とにかく……………って………えっ?」

「どうしたんですか?」

ミリィは気づいていなかったようだが、ドアの先に立っているのは…………

「ひっ…………ひかるねえ…………」

絞り出すように声を出す。

暁と近い髪の色だが切りそろえてあるのは肩で顔立ちもどちらかというと

美青年に近い。しかもジーンズと服の着こなし方でさらに男っぽく見える。

だがどこかその身にまとっている雰囲気というのかそれだけは男では

無いように見える。

そのひかるねえは拳をわなわなと震わせながら仁王立ちで

睨み付けていた。

「あーきーらー?」

顔と反対に妙に明るい口調で言う。暁は体を身震いさせ、

「あーっえーっとミリィちゃん、ちょっとどけてくれるかな?」

「なんでですかあ?」

悲しそうな表情で言う少女も可愛らしく思わず笑みがこぼれかけるがそんなことは

言ってられない。

「どういう事か説明してもらいましょうか」

相変わらず笑顔を崩さない光ねえにいっこうにどこうとしないミリィ。

暁は少し泣きたくなった。起きて早々これでは体が保たない。

「姉ちゃん、これには深ーいわけが」

お約束事の決まり文句で言う――が

「言い訳はいいから」

あっさり否定され暁はゲンナリする。 もともと単刀直入なタイプなのは

知っているがこれほど激しく怖いのはだいぶ久しぶりだ。

「……………依頼を受けに行ったんだ」

仕方なく事実を言う。 だがまた姉の態度は変わらず、

「とりあえずお嬢ちゃんはちょっと待っててくれる?」

「………はっはい………」

ベットから降りた少女はたたたと暁の椅子に座る。 

なぜそこなのかは今は聞ける実況では無い。

「さあっ………暁っ来てもらいましょうか」

「………………はい」

冷徹な拷問が始まろうとしていた。


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