「――はあっ…」

一息吐いて周りを見渡す。そこは大広間ほどありそうなとても広い空間だった。

外側には若干だが装飾品で飾られており、真ん中は遙か大地を見渡せるガラス。

なかなか見れない光景だが今はそんなこと言ってられない。

20秒ほど逃げたところで(設定値を0,1秒にしているので実際は200秒ほど)

少年と少女はこの場を見つけ、この場で戦闘が起こっても

大丈夫なように準備を進める。

(『身体制御』運動値を10倍に変更)

少しコアえの負担を軽くする。――不意にこちらを見ている少女に振り返った。

少女は一瞬体を震わせたがそれなりに落ち着いている。


少女を見る。


吸い込まれるような薄い茶色の瞳、雪のように透き通った肌、綺麗な茶色の髪、 艶やかな

体つきに整った顔立ち――絵画になってもおかしく無い少女にロングコートだけという

この服装は無防備でいつでも――――って

「そうじゃないーっ…」

慌てて妄想を跳ね飛ばし今後のことについて考える。……すると

「あっあのー………助けていただいてありがとうございます」

愛らしくあどけない動作や笑顔にこちらまでもが微笑んでしまう。

それほどこの少女はすごかった。

「うんっ…おやすいご用さ……あっそれと君の名前はミリィちゃんだよね?」

つい顔が火照るのを隠そうとして質問をした。

「あっ……そうなん……」

同意しようとしたがその言葉は遮られた。暁が口を押さえさっき走ってきた

道を見る。ディスクもそちらを見るとそこには先ほどの青年が有無を言わさない

威圧感をひっさげてこちらを睨み付けていた。


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