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今スグ¥派にも◎
「――――――――――――ッ」
言葉さえも言えない痛み――今この瞬間に左腕に激しい痛み。血はドス黒く流れ――
意識が――――
(『身体制御』左腕の神経を遮断 止血)
いきなり痛みが消え、視界が戻る。 痛みの前に見た一瞬の揺らぎ。
あのとき制御していた『時間律』が消えた。
そしてあの男――たしか名前は桜――が消え、次の瞬間にはもう左腕が無かった。
痛みと同時に『時間の歪み』に『不明な時間律割り込み』によって
強制的に終了してしまった。
これではもう勝ち目は無い――と思い目を閉じる。だがいつまで経っても
剣は落ちてこず目を開くと男は立ったままこちらを見ていた。
「名前は?」
少し質問に驚いた。だが答えるしかない
「俺は……暁」
「そこにいる女は?」
いきなりの目線に驚きそして少女は
「………ミリィ」
と小さく答えた。
「なんの目的で来た?」
ある意味拷問に近い形で聞いてきた。
「それは言えな――」
目の前に短剣を突き付けられる。真面目に言わなければ殺されるだろう。
「………言え」
「このディスクをとってくるよう言われたんだ」
手をかざすと目的のディスクは元の状態で無事だった。
「誰に?」
「しらねえよ」
「言え」
「知ってたら困らねえよ」
そこまで答えて少女を手招きする。歩いてきて右腕を持つ。
「すまねえな…助けられなくて」
泣きそうな少女をあやす。 自然に少女はこちらを見上げそれに
小さく微笑み、手をつなぐ。
(『身体制御』以外の全てのソフトを強制終了)
「お兄さん、これ以上はもう知らねえ」
「本当か?」
つながれた方の少女は少しだけ怪訝そうな顔をしたが今は
それどころではない。
「ああ……あと聞きたいことがあるんですが」
チャンスは一度
(『次元崩壊』起動 目的地と現在地を次元意識接続します 準備プロセス
展開 VC稼働率70%)
「なんだ」
「俺たちを逃がしてくれますか?」
「そんなもの……無理に決まっている」
(次元検索中……次元意識接続完了 準備プロセス 展開完了 物理三次元の物体
質量 体積 認識完了 展開プログラム コード『空間次元』を現在の認識中に
放出します)
「意地でも逃げるって言ったら?」
「…………さあな」
(VC稼働率 145% 危険 『身体制御』強制終了 現在使用プロセス
『次元崩壊』には警告を無視 コード『空間次元』空間領域完全同調
意識接続完全認識 制御準備完了 『次元崩壊』 稼働準備完了
『空間次元』展開起動率100%)
「………じゃあ……」
いったん息を切り……ディスクを見てにっと笑い
「『次元崩壊』 コード『空間次元』 発動」
『身体制御』を終了したせいで痛みを堪えきれない
その痛みを声に変え叫ぶ。そして 次の瞬間には――――――――――――
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