「やはりこちらだったか」

桜は決まり文句のことの用に呟きむこうの少年を見る。

殺気のこもった目で相手をそれとなく観察する。

一人は膝まである黒髪を後ろでくくった少年――――

年齢的には13、4とそんな感じの少年だ。

これと言った武器は持っていないようだがここまでばれずに入ってこれたのも

たいした物だっと思う。

もう一人は茶髪の少女。 こちらも結構髪の毛が長い。

こちらも向こうと同程度の年齢に見える。

かなり怯えた視線でこちらを見上げている。

少年は真っ黒なおそらく防弾服に、少し長めのジーンズをだもめに着込んでいる。

少女はロングコートだけ? 注意深く見るが本当に中は何も着てないようだ。

何故、着ていないのかはわからない。

「そこで何をしている」

尋ねる。 すると

「いやっなんか紛れ込んじゃって」

「ウソをつけ」

すぐ、否定する。当たり前だが…

「一瞬第一ブロックかと思ったが調べると物質庫周辺から偽造の痕跡があったからな」

すると少年は残念そうに顔をしかめて

「ちぇ……結構ちゃんとできた偽装だったのにな」

とあっさり認めてしまった。だが今度は冗談口調で

「まあっそれはいいけど、頼みがあるんですけど」

出来る限り桜は静かな口調で

「なんだ?」

「逃がしてくれませんか?」

思いっきり愛想を振りまき最後に舌を少し出していた。

「盗賊をか」

冷静に答えてデヴァイスのショートイン《短剣》を引き抜く。

  こちらが本気だと悟ったのか少年の目つきが変わる。今までの冗談などの

目つきとは格が違う、おそらく盗賊ではなくともプロだろう。

(外部デヴァイスショートイン認識、『時間の歪み』起動展開プロセス常駐、 

『身体制御』起動 運動値10倍  知覚値10倍に設定)

通常の人間にはあり得ない動作で向こうに対して動く。

VCの準備を整え瞬間的な攻撃に備える。 といってもただの盗賊ごときでは

一対一でこの 『桜』を倒すことは普通出来ないだろう。



なぜなら



(展開プロセス準備完了)

太刀打ちが出来るのならば、それは……

(『身体制御』常駐ランクA 『時間の歪み』単位を0,1秒に設定)


そうとうな使いの『世界改変』能力者のみ。


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