蒼い快晴の空を見上げる。

(VC起動  身体、精神 共に異常なし)

不釣り合いなほどの抑揚の無いVCの言葉は

今の水紀にはぴったりだと自分が一番よくわかっていた。

(プログラム『■■』1〜100 チェック完了   安全

 思考演算  正常  )

それでも抑揚の無いプログラムは勝手に稼働を進め

(準備完了)

今、水紀がいるのは広島の完全機密の部隊専用の特務室。

第一次日本軍特務援助軍の一個小隊は最高レベルの『世界改変』

能力者によって編成される、日本軍特務部隊に仕える部隊だ。

特務部隊と共に行動し、敵の『世界改変』能力者などを

排除する特殊部隊。 日本でも有数な人材を

集め、現在一つの大隊、その内訳は2つの中隊そしてその中隊の

内訳が4つの小隊である。ちなみにこの大隊は全部で80人だ。

まず第二級用の『世界改変』能力者達の小隊が二つ。

第一級用対『世界改変』能力者用部隊が一つ。

そして最高機密の特務隊の援助軍。これが水紀の所属している

軍である。 特務隊はその名の通り特殊な任務につき、

裏の世界情勢では最もおそれられている内の一つである。

彼らは、世界から寄せ集められた最もレベルの高い

『世界改変』能力者達や、特異な人々で構成され、人数は10人だ。

「準備整いました」

「ご苦労」

「特務隊がこれより、『8075』行かれるとのことです」

「では我らも」

「わかりました」

準備が整い、 全員が屋上へでてくる。 ここから集合場所へは

そんなに遠くない。いや、実際は相当な距離はある。

ここからの距離は相対距離およそ300キロ。 目標地点は鹿児島。

  「全員そろったか?」

(VC稼働率50%)

「はい」

「では出発だ。目標地点には休憩を含めて五時間後。

『8075』に集合しているように」

「「はい」」

「では………いけ」

一瞬後にはもうそこには誰も居なかった。10人の内3人は

『身体制御』を持たない者もいるためほかの者にかついでもらい

走ってもらう。………というより3人はほぼ普通の人間だ。

(『身体制御』運動値200倍 知覚値200倍に再設定)

「私も走ろう」

独り言を言い、腰に下げた剣を見やる。

柄の部分には黄金色の玉が埋め込まれている。

「さ……く……ら」

もう一度空を見やる。

「私たちは……………」

存在する意味も無く柔らかな風が吹く。

次の言葉を言う前には、世界最速の小柄な女は消えていた……。




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