換気口から忍び寄り、この輸送機の中枢にたどり着いたのは




「……………さあてっと」

明るい調子で少年―暁《あきら》は言った。

ここは軍の機械室―と言ってもほとんど

コンピューターのコードばかりだが――にきている。

(VPCIH起動)

暁の頭脳の中枢にある神経や運動能力などのすべてのものを司る――VPCIH を起動した。

(精神チェック…異常なし、肉体チェック…3%の疲労蓄積)

無感情だがとても頼れる相棒に感謝しながら起動の準備を進める。

(『ハッキング』起動 )

ソフトを『いじる』ソフトと本来の任務用の準備をして下準備はOK

(『ハッキング』で内部情報を書き換え)

指をケーブルと接続し(指を置く)自分に有利な設定にしておく。

しばらくしてサイレンが鳴り

「――――緊急命令、侵入者発見 第一ブロックに―」

予想通りの結果だったが少し気分が良くなる。

「まあ任務はこれからだ。」気分を押さえながら任務のディスクを探しに行く。

ディスクは物質庫のなかにあるらしい。 事前にそこにあると伝えられていた。

ディスクをとって脱出。 今回はそういう任務だ。

走りながらもある程度の実況は把握し単調な通路を駆け抜ける。

「ここ…か?」

大きな入り口だ。 そこにはパスワードを打つキーボードと指紋認証機がある。

「さてと」

気合いを入れ直し認証機に指を当てる。さっきの『ハッキング』中にこちらも

書き換えたのだ。

難なく開き明かりがつき、目的のディスクを探す。だが



「…………ここは………」


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