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いつものように勝手に音楽室でピアノを弾いて、春の寒さと暖かさが同居した

空気の中で一人の世界に入り込んでいた。

誰も居ない音楽室はただ、ヨナーソンのカッコーワルツが響いていた。

別に上手いわけではないがこのリズムが好きだから弾いているだけである。

音楽室から見える景色も少しだけ明るく、音楽室の電気を消したままでは

何となく暗いタンスの中で優しい光の豆電球を10個くらい付けたような

明るさだった。



始業式はまだ始まらないので8時20分くらいまでは弾いていられるだろう。

朝早く来てクラス替え表をみて、三年四組にカバンを置いてから

音楽室にきて、ただ、同じ曲を繰り返している。

始業式だからってそんな困ることもなくただ、いつもの流れていく時間。



がちゃ



「…………ん?」

今日4回目のカッコーワルツを弾き終わった時、音楽室のドアが開いた。

別にビビったワケじゃないがなんとなく、体を震わせた。

ピアノで死角になってるかというとそうでもないので、なんでもない風を

装って、さりげなくドアの方を向く。

「お、おはよう?」

何故か疑問系で可愛い女の子が入ってきた。




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